仔猿技術のひょっこり挑戦
私の設計開発では大きいバイクやレース用バイクがのなど、高出力高速度のものも大きな礎となっている。また小さい排気量もそれなりに経験をしてきた。 そ
の中の、かかわった設計者の言葉から、スプロケットの最小歯数は13Tと教わってきていた。
その時代でのトライアルマシンでレースのみ使用する、10T、11Tのスプロケットは、その意味で、私の不思議なことのひとつにもなっていた。
通常のバイクであれば、変速機のスペースもあり、エンジン出力もそこそこはある。 だから最小歯数は守られて設計が進めようがある。
ところが仔猿はどうだ!?。 小さいエンジン小さい主力、あまりにも限られたスペースと許されない重量条件。
ミッションを作るだけで、多くはその存在意義を疑うものとなる。 メカニズムの真理からいえば、メカが増えるほど効率は落ちる。
ミッションを付ければつけた分だけ馬力をくわれるということだ。
できるなら、チェーン一発で、減速比をえられないかということだ。 幸いエンジンにはそれを耐えるトルク特性を保持していると前提できるからだが。
で、なにかというと、常識歯数の最小13Tを、いきなり、7T、試行的には6Tで、挑戦してきた仔猿の走行ライダーのテスト結果からは
条件付OKが得られたかだ。
条件とはメンテナンスと、定期交換部品として考えればよい。
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